【楽曲解説】04_異界の底に棲むモノは

こんな曲に化けるとは全く思っていませんでしたシリーズその1、通称#花魁。苦界に生きる遊女の悲しさつらさ儚さと、芯の強さをメモに託して渡したら、いきなり花魁ロックに大化けしてきて度肝を抜かれました。開き直って”三千世界の鴉を殺し~”などと吟じる「都都逸ロック」に仕立ててみました、高杉晋作様に感謝。弘田さんの「すごーく悪い女でお願いします」というディレクションにわたしなりに必死で応えてみたのですが、所詮はみとせのりこ、絞ったところでにくと色気はなかりけり。主様どうぞこのくらいで勘弁しなんして。(みとせ)

イントロや間奏部分に付けたコーラスパートに、みとせさんが「Padma(パドゥマ)」という言葉を当てて下さいました。インド、東南アジアの言葉で「蓮(はす)」の意味です。蓮は、泥沼に根を張り、緑の大きな葉を水面に浮かべて、夜明けとともに「ポンッ」と音をたてて、とても美しい大輪の花を咲かせます。泥沼にしか咲かない美しい花。花街に生きる女を歌うこの曲に非常に合うなぁと思っています。サウンドは轟音ロックで、レコーディング時、あまりの激しい演奏にベースのピックが削れすぎて一枚潰れてしまうほどでした。ライブで盛り上がりたい一曲です。(弘田)