帝都に降り立つ

弘田です。

これまでの試聴はもう聴いて頂けましたか?また明日からも残り曲の更新がされる予定ですのでお楽しみにー。

曲を聴く時、自由な想像で楽しんでもらうのが一番ですが、自分自身が作曲した時はこんなのをイメージしてました。というのを書いてみますね。

=========================================================================

鉱石”ヨルガ(睡晶)”をエネルギー源とした発電技術により、大いなる発展を遂げようとする大都市「帝都」

=========================================================================

1曲目の「セカイは僕の睛の中の映画」では、その「帝都」に息づく、街の躍動感をサウンドに表現しようと思いました。

雑多な人種やモノ達の圧倒的な熱量と、大都市という一種の巨大システムが持つ冷たさや威厳。それらを楽器の一つ一つが表しています。アレンジアイデアの一つを上げると、、一貫して入っている無機的な金属音が奏でるのは、アフリカンパーカッションの伝統的なリズムだったり。

このアルバムの最初の曲を聴いた時、舞台である「帝都」に降り立ったような、そんな気持になってもらえたら嬉しいな、と思いながら作曲してみました。

鬼聴き中。

マスタリングが近いので、弘田さんから上がってきたミックス音源を鬼聴きしてはここはこうした方が、いやこうした方がと逡巡するみとせです。ちなみに「鬼聴き」というのは、みとせのソロアルバム「ヨルオトヒョウホン」のディレクター伊藤毅さんが使っていた言葉で、全神経を耳に集中して何度も何度も聴きまくることを指します。いいヘッドフォン、いいスピーカーからPC付属のモニタースピーカー、ポータブルのミニシステムやらi-podにデフォルトで着いてくるようなちっちゃーいイヤホンなどなど、いろんな環境いろんな音量で聴いて聴いて聴きまくる!そうやって、皆様にお届けする音を最終的に決めるために耳と脳とを酷使して音を磨き上げるのでございます。

伊藤さん、通称伊藤D、「鬼聴き」の他にも様々な語句を広めてゆかれました。ヨルオトに参加してたミュージシャンは何故かみんな伊藤D語録に伝染してて、弘田さんもその例外ではなく。というわけできっと今頃弘田さんも「鬼聴き」してはミックス調整して、ふとんに入ったけどやっぱり気になって起き上がってまたミックス…みたいなことになっていると思います(笑)。

頑張れ弘田、負けるな弘田、眠るな弘田!(笑) …いや、健康と正しい耳と判断力維持のために眠って下さい。

収録全工程終了!

先日ヨルガの収録の全工程が完了しました!

ばんざーい!

と、言うべきところなんですが、正直に言うと終っちゃうのが勿体無くて淋しかったです(笑)。

でも終らないと皆様にお聴かせできませんしね…ジレンマです。

ここから先はまるっと弘田さんの領域、ミックスやさらなるアレンジを進めていただいています。

アマゾンやらに掲載されているトラックリストは実は開発コードというか通称でして、実際のタイトルはこんな感じになっています。

01 セカイは僕の睛の中の映画
02 珠ノ舟
03 夢ヲ買イマス
04 異界の底に棲むモノは
05 Circulation(inst.)
06 桜散ル夜~ハナチルヤ~
07 蘇州夜曲
08 眠り病
09 天上への祈り
10 狐-キツネツキ-月
11 U.M.T.(inst.)
12 ヨルガ<睡晶>

まだまだ仕上げまでいろいろな工程が残っていてバタバタしていますが、近々には試聴曲も公開できるのではないかと!

皆様どうぞ楽しみに待っていて下さいませ。

キツネ

コンバンハ。弘田です。

作曲、アレンジ、レコーディング、ミックスと、連日連夜、充実したヨルガ制作の日々でしたが、いよいよ後半戦というか、仕上げの時期に突入してきました。

残す収録もあとわずか。気合い入れて行きましょう。

ところで、ヨルガに限らずですが、作曲に何日もかかる曲があるかと思えば、ほんの数時間で出来上がってしまう曲もあります。

私からすると、やはり手間暇かけた曲の方が、愛着があるのですが、えてして、サクッと出来た曲の方が人気があったりします。

ヨルガでは、仮で「キツネ」と 呼んでいる曲がありまして、これが二時間ほどで、ほとんど出来上がってしまいました。

「巫女」と呼んでいた曲も同じように、あっという間に出来上がりました。

これら二曲は、みとせさんの詞が完成するのも早かったようです。

「キツネ」や「巫女」などという曲だから、何か人ならざる力が作用したのでしょうか。不思議ー。

IMG_0586

プリプロ

皆様コンバンハ、みとせです。

ええと、実はたいへん申し訳ないことに、「ヨルガ」の発売が延期になりました。

…っていうネタをエイプリルフールでやろうかと思ったんですが、ネタとしても笑えないのでやめました(笑)。

昨日はヨルガの収録+プリプロでした。2曲収録して、2曲プリプロというものすごい分量のメニューだったんですが、収録もプリプロも驚くほど快調に進んでアルコホルを3杯も飲める時間が残りました(また飲んでるのかー!というツッコミはなしでお願いします・笑)。

昨日の収録曲のうちの1曲は「#花魁」、まんまそのまま花街の花魁をテーマにした曲です。かなり意外なアプローチの楽曲を弘田さんから頂いたので、皆様がアルバムを聴いて下さって驚くお顔を想像しながらにまにましております。

ちなみに表題にもなっている「プリプロ」、あまり聴き慣れない言葉かと思うのですが、「プリプロダクション」の略で、本収録をする前に仮で唄を録ってみたりアレンジやコーラスを入れてみたりと、習作を作って検討することです。これをやっておくとアレンジもヴォーカルもより完成度が上がり、より世界観への求心力が出ます。ヨルガではこの作業をかなり丁寧にやっています。

昨日は最後にもらった「和風変拍子」の曲をプリプロ。変拍子が嬉しくて、いそいそ詞をつけたらなんと1日で詞が書けてしまいました!みとせのりこ、作詞速度の遅さにかけては蝸牛の如しのはずなんですが、楽曲力なのか、たまにこういう奇蹟が降ってきます。楽曲も面白いし、作詞もいい感じになりましたので、これを踏まえての弘田さんのアレンジの進化と本収録が楽しみです。…そして勝手にコーラスもつけちゃおう、うひひ。

ジャケットがいっぱい

皆様コンバンハ、みとせです。

先日デザイナーさんから上がってきたジャケットのデザインラフを見せてもらいに行ったんですが、なんと10種類以上のラフがずら~~~っと机の上に並んでいて、弘田さんとふたりで吃驚。

なんたる贅沢。

普通のデザイナーさんだと「3種類のラフが出て一個捨て案が混ざってる」くらいのもんなんですが、デザイナーの前田さんにそういう法則は当て嵌まらずでした。前田さんはみとせのソロアルバム「ヨルオトヒョウホン」や、弘田さんの「シャドウハーツ」シリーズのアルバムジャケットも手がけ下さっている方なんですが、常に常識をぶっちぎってアグレッシブなものを出して下さるので、ご一緒させて頂くとこちらもアーティストとしての気持ちが引き締まります。

こんなにたくさんの中から選んだら意見がバラけそう、と思ったのですが、全くそんなこともなく、見事に弘田さんと意見が一致。さすが視えているものが一緒なんだなあと思って、「ヨルガ」というアルバムと世界観がきちんとした求心力を持っていることを実感したのでありました。

ジャケット画像をお届けできるのはもう少し先になりそうですが、どうぞ皆様楽しみに待っていて下さいませ。

*

そして弘田さんから収録曲最後の1曲が昨日届きました。

和風変拍子きたーーー!!と思って心が躍ったみとせでございました。

三つ児の魂百まで。

いそいそと作詞中です。すごくかっこいい曲なので、皆様どうぞお楽しみに。

人間の身体は管である

コンバンハ。弘田です。

本日、制作インタビューの第二弾が公開されました。
ティームさんのヨルガ特設サイト>プロモーションページから、ご覧頂けます。

ヨルガの世界観など、アルバムをより楽しんで頂く為の情報や、みとせさんからの素敵なプレゼントもありますので、ぜひぜひ。

**
レコーディングは順調に進んでいます。丹誠を込めて音を紡いでおりますので、どうかお楽しみに!

収録でいつも驚くのが、みとせさんの歌い手としての身体能力の高さとスタミナ、あと集中力です。華奢なのに体育会系というかスポ根というかヘーキで何時間でも歌い続けます。ほとんど休まずに。アスリート的であります。歌っているとき、身体の姿勢を変化させる事で声の響きを変えて、伴奏の響きと馴染むようにする、というすごい事までやってのけるし。

「人間の身体は大きな管楽器である」

そんな、みとせさんならではの発言です。素晴らしい。

私もウオツカとか強いアルコールを飲んだ時、胃まで達するのを感じて「ああ人間の身体は管であるな」と思いますけどね(笑)

話が全然変わりますが、画像はレコーディングエンジニアさんが自作されたという、三つ又?四つ又?のキャノンケーブル。不可思議な形状だけど便利そう!

CIMG2402

コードネーム。

みとせです、昨日はすごい嵐でしたね~!

ティームさんのインタビュー、後編は25日頃更新とか。前編後編で違うプレゼントを用意してますので、インタビューだけでなくプレゼントも楽しみにしていて下さいませ(ヨルガサイドからのプレゼント2点はみとせによるラッピングでお届け致します)。

yoruoto_02suishow_and_marble_02

曲タイトルを決めるのが遅いみとせのりこ、制作中はコードネームで曲を呼んでいます。コード「#花魁」、とか、「#ユメ買い」、とか、「#セカイ」、とか。先日は「#スイショウ」と、「蘇州夜曲」のカヴァーを収録、その後さらにもう1曲のプリプロをやるという、なかなかみっしりしたスケジュールでした。録りが終わって駅に向かって、その足で居酒屋に直行してビールをぷはーっと飲んで、弘田さんと二人今日のことやこの先のアルバムのことなどを語り合って、気づくと終電ギリギリ!みたいなダメ人間有意義な日々。でもこういう一見無駄に見える時間が効いてくるんです。たくさん言葉を交わしたらその分だけ求心力が出てくるというか、音楽というのは魂の共同作業なので、よそよそしくやってたらそういう温度感が音にも出ちゃうように思います。弘田さんはすごくフトコロの深く広い方なので、一緒にやらせていただいて人間的にも学ぶところが多いです。

cat_and_hirota

画像は収録帰りに猫に懐かれまくる弘田さん。この猫、その前の収録のときもどこからともなく現れて弘田さんの膝に乗っかりまくっていました。弘田さん、猫に好かれるオーラでも出してるんでしょうか。…うらやましい。

音楽幻想奇譚

みなさま今晩は。弘田と申します。

初めましての方もお馴染みの方も、どうぞ宜しくお願いします。

今、みとせさんと「yorlga<ヨルガ>」というアルバムをレコーディングしています。

まず、このアルバムを作ることになったきっかけからお話しますと、

今までに彼女と何曲かコラボする中、洋の東西、新旧を問わず幻想文学的な作品をお互いに好んでいる、という共通項が分かってきまして、打ち合わせの最中にもよく好きな小説や映画などの話で盛り上がったりしていました。

また丁度良い時期にレーベルからの制作オファーも頂き、これはキチンと一枚にまとめんといかんね、という話になった次第です。

そして、みとせさんの原案、構築されていく世界観に、自分が曲を合わせ、その音に触発されて歌詞が出来上がって、歌声に合わせてまたサウンドも進化させて行く。そのような流れで制作しています。

ひとことに「音楽幻想奇譚」と申しましても、何だろう?とお思いでしょうが、サウンド的には淡い、あやふやなものではなく、ひとつひとつチカラのある楽曲に仕立て上げようとしています。

「和製レトロ」というキイワードも、単に大正や昭和の歌謡で表現するのではなく、心の深いところに眠っているノスタルジックな感情を喚起するような、サウンドにしたいと思っています。

その為に、昔聴いたことのあるような懐古的サウンドにこだわるのではなく、むしろ新しいサウンドの中で、ヨルガの世界を体験して頂けるように、模索しているのであります。

これからまた制作中の様子なども、お届けしてまいりますね。

ティームさんのサイトに、制作インタビュー(前半)も掲載されていますのでご覧になって下さいませ。
http://www.team-e.co.jp/sp/archive/yorlga-interview1.html

ではでは。また。

「yorlga」制作blog始動!

皆様コンバンハ、みとせのりこです。

ティームエンターテインメントさんのサイト上に既にあやしい予告ページが上がっておりますが、只今弘田佳孝さんとふたりで「yorlga」というタイトルのアルバムを作っております。

yorlgaは「ヨルガ」と読みます。「ёрлга」とも書きます。

一応これはその制作ブログということなので、制作状況などをおしらせしますと、まさに只今修羅場真っ最中です!

このあいだまではまだ作曲と作詞とプリプロ、それにサイトやジャケットなどの構想と打ち合わせをしていればよかったんですが、とうとう収録期間がスタートしてしまったので、収録しつつ作曲しつつ作詞しつつサイトも更新しつつジャケット周りの進行もする・・・みたいな状態に突入し、まさしくここからがカオス、創世の混沌へと退化してゆくことでしょう。

アルバム「ヨルガ」の発売は5/19、既にアマゾンでも予約が始まっていて、つくっているこちらからすると「はやっ!!」という気分だったりするのですが、予約して下さる方がおいでになるといい意味でのプレッシャーになるので、ぐうたらなミュージシャンには実は最大の薬かもしれません。

修羅場の息抜き(そして自分へのプレッシャーも!)も兼ねてこまめにブログに書き込みしようと思いますので、是非チェックしてやって下さい。よろしくお願い致します。

・・・え?どんなアルバムかって?

それは弘田さんの次回書き込みにお任せしましょう。弘田さん、よろしくです!